企業健診や医療機関で実施する検査内容

自分の健康状態をチェックする目的で学校や企業で行われる健診、検査メニューが増え、自分に合ったオーダーも可能な人間ドック、特定の臓器の病気を早期に発見する脳・肺・心臓ドック、あるいは病気の自覚症状が出てから医療機関で受ける検査など、私たちが医療機関で受ける検査には様々な種類があります。

異常が見つかれば精密検査へ

人間ドック等は別として、医療機関を受診した際にはまずは医師が問診を行って、患者さんの症状を把握してどんな病気の可能性があるのかの見当をつけてから、必要な検査が選択されますので、いきなり専門的なものが行われることはありません。むしろ、咳や鼻水、発熱程度のかぜを疑われる一般的な症状であれば聴診器などによる診察のみで、薬の処方や生活上の注意点などを指示しただけで診察終了となることがほとんどです。

しかし、何か気になる症状がある場合、症状は重くなくても長期間改善が見られない場合など、念のために詳しく調べたほうがよいと医師が判断したら、採血や尿、レントゲンなどが行われることがあります。その結果、異常が見つかれば精密検査の出番となります。検査項目を選択する際には、患者さんの過去の病歴や家族の健康状態(親兄弟にがんなどの特定の病気の人がいるか等)なども参考になります。

医療機関で実施される検査としては、まず医療機器を用いて患者さんの体を直接調べる「生体検査」があります。血圧、肺機能、心電図、脳波の測定、CTやMRI、内視鏡検査などが該当します。

もう一つの検査が血液、尿、喀痰など患者さんから採取した検体を分析することによって病気の診断をつける「検体検査」です。なかでも採血で血液中の赤血球や白血球、血小板の数を測定することは、一度の採血で全身の健康状態を把握できるので集団検診や外来受診でも行われる頻度の高いものとなっています。これらは病気の「可能性」があるかどうかを調べるスクリーニング(篩い分け)が目的直野で、これだけで病気の確定診断をつけることは多くの場合無理です。最終的な診断をつけるものには、針を刺して髄液などの検体を採取する穿刺など、身体的な負担が伴う検査が行われることがあります。